「気になるあのヒト」Vol.1 能勢涼香さん

能勢涼香さんは、BRANCHE Co.,Ltd のCEOとしての顔だけではなく、インスタグラムでフォロワー4万人をもつインフルエンサー、デザイナー、他にもバイヤー、ウェデングプランナーという多彩な才能と経験を持つ。


SET ME FREEのインタビュー企画への第一弾を飾っていただくにふさわしい、芯のある強く美しい女性である涼香さんにお話を訊いた。


現在に至るまでの経緯から、一日の過ごし方、インフルエンサーとしてのお仕事、恋愛・結婚観…


私たちがずっと知りたかったことについて率直に質問を投げかけると、涼香さんはまっすぐ丁寧に答えてくれた。


早速ですが、教えてください!涼香さんは何をされている方なのですか?


主に、企業のソーシャルメディアのコンサルティングを行なっています。具体的にはインスタグラムを活用したマーケティングをはじめ、企業のブランディング戦略等を担当しています。


例えば、ある化粧品会社のSNSが洗練されていないページだとしたら、その会社の商品をPRするインフルエンサーのイメージにも影響します。カフェであれば内装をリニューアルした方がプラスになると判断した場合、内装デザインのご提案等もさせて頂きます。


企業の社長さんや著名人のSNSトータルブランディングを行なったり、ファッションショーや撮影のディレクションを担当することもあります。


涼香さんはどんな学生時代を過ごされましたか?

実は元々アルペンスキーの選手で、大学へはスポーツ推薦で進学したため、部活動に専念しておりました。


お休みの日に通っていたお店にてバイヤーのお声がけを頂き、その当時からバイヤーのお仕事を始めました。


バイヤーってファッション好きの憧れのお仕事じゃないですか!
もうちょっと詳しく知りたいです。


バイヤーという職業はとても体育会系だと思います。

「ルブタン10足」というオーダーに対して買い付け先から日本に持って帰るまでがお仕事なので。


そして私は英語も得意ではないので「スモール!」、「ビッグ!」といった簡単な英単語を駆使してコミュニケーションを取っていました。


学生時代はほぼノーギャラでした。でも、航空券代、宿泊代を出してもらって海外に行って、学生の身として普段なら到底手にできないような靴や洋服に触れたり試着したり。本当に貴重な経験になったと思います。


バイヤーのお仕事自体は、起業してからもしばらくは続けていて、その後からは別の企業からも依頼をいただくようになりました。


世界中のどこにいようと、自分らしさを忘れない涼香さん。


学生時代からすでにバイヤーをされていたということですが、
その当時から起業しようという意志はあったんですか?

学生時代は、起業する気は全くありませんでした。

大学へもスポーツ推薦で入り、教員免許も取得していたので、教師になるのもいいな〜って。


シーズンを終えて学校生活に戻った時、友達がみんな就活をしていて、出遅れた感はすごくありました。でもそんなに焦っていない自分もいて。


それから私も一応、就活生になったんです。

ただ就活のために黒髪にしてリクルートスーツを着て生活するというほど真剣にはれず、黒髪・服装規定がない企業を選んで面接を受けました。


某大手人材派遣会社、結婚式場、ベンチャー企業の三社へ面接へ行き、二社から合格通知を頂いた段階で就活を終了しました。

そして人材派遣会社の東京本社へ配属が決まり、内定者研修や内定式も終え一週間後に入社式が迫った頃に、ふと就職することに疑問を持ったんです。特別望んだ仕事ではなかったし、上京したいという願望もありませんでした。


私はいつも直感で決断をします。あの時も当時交際していた現在の主人と京都で一緒に住みたい!と思った瞬間に就職を辞退していました。



入社一週間前に就職を辞退されてからどうされたんですか?


就職を辞退したあとは京都でバイヤーや内装デザインの仕事を受けながら、スカウトされてレコード会社に所属していました。


一年間だけ、アーティスト活動をしていたんです。


涼香さん、多才過ぎませんか?!


でも歌い方が悪く、すぐに喉を痛めてしまって。京都から毎週東京に通う生活にも疲れて結局辞めてしまいました。


その後、現在の主人との結婚が決まり、そのタイミングでそれまでフリーランスで活動していた事業を法人に、つまり会社を立ち上げることにしたんです。


立ち上げられた当時から、コンサル事業をされていたんですか?


当初は京都の八坂神社の近くで着物レンタル店を始めました。

その当時はコンサルティングやSNS事業は行なっていなかったものの、お店のアカウントにはとても力を入れていました。


店舗のPRもインスタグラムを中心に、インフルエンサーも起用していました。


そして実店舗を運営してみるという経験、京都に住んでいるのだから京都に寄り添った業態をと考え、着物レンタル店をオープンしました。



まずは地元の人との信頼関係を築くことから始まったのですね。では、現在のコンサル事業をされるようになったのは何がきっかけでしたか?


着物レンタル事業をM&A* で譲渡し、店舗を持たない業態へとシフトしていきました。


起業前にフリーランスで行なっていた美容関連のコンサルティング等にSNS事業が加わり、クライアント様から新規のクライアント様をご紹介いただくことも増え、本格的なコンサルティング事業部を発足しました。


結婚式をきっかけに自分自身のアカウントのフォロワーが増えたこともあり、インフルエンサーとしての活動も増加傾向にありました。

*「Mergers and Acquisitions」の略で「合併と買収」という意味。



人脈ってやっぱり大事なんですね。
涼香さんは人脈を作るために日頃何をされていますか?


会いたい人には積極的にアプローチし、お会いさせていただくようにしています。


また業種に限らず、様々な職業の方のお話を聞いたりいろんなイベントになるべく参加するように心がけています。


現在のコンサル事業は始められてどのくらいになりますか?


コンサルティング事業に関しては、今年の7月で一年になります。


コンサルティングは目に見えないサービスを提供する事業ということもあり、「どういうお仕事をされているんですか?」とご質問いただくことも多いですが、会社のメイン事業としてはお話しさせていただいたコンサルティング事業がありますが、私自身は自分の結婚式をきっかけに結婚式のプロデュースやウェデングドレスのデザイン、撮影のディレクションやスタイリストなどもさせて頂いています。

コンサルだけではないんですね!
それぞれのバランスを取ることが難しいと思うことはありませんか?

 

ないですね。「自分は何屋さん」という風には考えていないので。


コンテンツが違うだけで、全部一括りに「仕事」と捉えています。

一つのことを突き詰めるのももちろん才能だと思うんですけど、私は毎日楽しい違うことをしたい。


毎日違う場所に行って毎日違うことをする方が私には合っているんだと思います。


私は色んなことをしていますが、結局は全部、「何かを創る」というところに落ち着いてるなと感じています。


”毎日、楽しいことをしたい。毎日違う場所に行って毎日違うことをする方が私には合っている。でも結局は全部、何かを創るというのは一緒”

涼香さんの一日のスケジュール、一ヶ月のスケジュールがどうなっているか気になります。


私は基本的にお昼から動き始めます。

朝は家事したり、クリーニングを出したりして過ごして、デスクワークは頭が働く夜にすることが多いです。


月間で見ると、特別な予定があれば1日休みますが「お休みの日」というのは特に作っていません。


基本的にはクライアントさんとの打ち合わせと自分の仕事の兼ね合いを考えて、スケジュールを調整しています。


それで予定が空いたら、まず絶対にネイル、マツエク、美容室の予約を入れます!

社長なのにボロボロ…っていやですからね(笑)



涼香さんはよく、有名ブランドやファッション関連のパーティに招待されたりとインフルエンサーとしてもお仕事されていますよね。実際、そのようなお誘いはどういう風にやってくるのですか?


基本的にはそのブランドの広報の方、もしくはイベント会社や広告代理店の方からDMやインスタグラムに記載されているメールアドレスにご連絡を頂きます。


スウェーデン生まれの時計ブランド・Daniel Wellingtonのパーティにて。



インフルエンサーとしてお仕事を依頼されるようになる条件はあるのですか?


クライアントさんの要望次第かと思いますが、SNSのフォロワー数やフィードのクオリティは求められると思います。

弊社でもキャスティングをすることがありますが、そのPR自体をどう組み立てていくかによって依頼するインフルエンサーさんをピックアップしています。



私(RINA)は、定期的にインスタのストーリーズでフォロワーさんからの質問・悩みに答える「ポエマータイム」での涼香さんの言葉が本当に大好きなんです。本を出版することなんかはお考えになったことはありますか?


ありがとうございます(笑)

出版のお話をいただくこともありますし、私自身も言葉を綴るのが好きなので、いつか本になったら素敵だなと思っています。


視点を変えれば、会社にとっても有益だなとも思います。

ただ、言葉にはやはり責任があって、私の言葉にはたくさんの人が関わっています。


インスタグラムのストーリーズで行なっているポエマータイムも恋愛関係の投稿が多いので、自然と主人も関わってきます。


いつもポエマータイムに書いているように、私にとっての最優先事項は彼なんです。彼が傷つくようなことは決して言わない。そして彼のプライベートは彼のものなのでそこは絶対に守りたい。


本を出版するとなると、ある程度リアリティと内容の深さが求められますよね。

いつかその問題がクリアできたときに、とっておきの一冊を作ることができたらと思っています。



「ポエマータイム」では恋愛・結婚観についての相談が多いですが、ご自身の考えはどうですか?


例えばですが、もし浮気されたとしても私にとっては所詮その程度で、どうでもいいことなんです。本当にどうでもいい。


自分の人生が満たされている限りは、その他の部分で彼が何をしていたとしても特に気になりません。


彼がいるということだけで、私にとって最善の状態なので。


でも、これが正解だと思ってはいません。


ただ、元彼への許し方を教えてください、と言うフォロワーさんがよくいらっしゃるんですけど、許す必要なんてないと思います。


許せないっていう時点で、嫌が好きを上回ってしまいますからね。

ポエマータイムでは涼香さん綴る言葉に励まされるフォロワーさんも多い。



涼香さんのお話を直接伺っていると、「普通って何だろう?」とふと考えさせられた。


社会の枠にはまることなく、ご自身の直感と意志のままに現在に至った経緯、そして、涼香さんのこれまでとこれからを共にされている旦那様の存在。


SNSで発信されているまっすぐで心動かされる言葉を裏付けるような涼香さん独自の価値観や想いを訊くことができた。


自分の中の「普通」は、他の人との「普通」とは違う。自分の直感を信じて行動する勇気があるか、ないか。


自分の直感を信じるなら、あなたは何をしますか?


Interviewed by RINA/ Photos and edited by NOZOMI


#SetMeFree


𝘚𝘦𝘵𝘔𝘦𝘍𝘳𝘦𝘦

𝘚𝘦𝘵𝘔𝘦𝘍𝘳𝘦𝘦

0コメント

  • 1000 / 1000