気になるあのヒトvol.3 現代版ターザン Kanato Hamaguchi


気になるあのヒト企画第3弾は、世界一空気が綺麗な場所タスマニアを拠点に活動している、現代版ターザンこと濱口 奏人(Hamaguchi Kanato)さん。


奏人さんのInstagramにはタスマニアの美しい大自然の写真と共に、環境問題を意識させられる文章が投稿されています。


これまでに、大学生の時に交換留学で7ヶ月、そして大学を卒業されてから現在に至るまでトータル15ヶ月の間タスマニアに居住されています。


今回は、世界一空気が美しく、水がおいしいと言われるタスマニアで感じた環境保護への取り組みや、大自然の中での暮らしについて訊かせて頂きました。

タスマニアの美しい写真を楽しみながら、読んでみてください。


こんにちは〜!今日はよろしくお願いします。
まずは自己紹介をお願いしたいです☺︎


はーい!こんにちはー!

初めまして、濱口 奏人です。


現在、ワーキングホリデー制度を使ってタスマニアに滞在しています。 

主にファーム(農場)で仕事をしながら環境保護を軸に活動を行い、自然の魅力をより発信するためにも、写真や映像を通して更に人の心を動かしにいってます。


無限のエコ、循環性のあるプロダクトも製作するため日々、地球を愛しまくってます‼︎


冬の山の中でダウンの
ジッパーが閉まらない奏人さん

最高です!ありがとうございます。
では早速質問していきたいのですが、
そもそもなぜタスマニアに行こうと思ったのですか?


理由は本当にシンプルで自然がそこにあったからです。


旅好きの家族の影響もあり、旅行や留学などで過去に10回以上オーストラリア(タスマニア含む)に行っていたので、タスマニアの良さや自然の豊かさは知っていました。


家族との旅先でもショッピングや観光より自然に触れる旅が多かったので、昔から自然がとても身近な存在で、住むなら自然が多い場所がいいなと思っていました。



あとは、昔から海が大好きなんですけど、タスマニアはダイビングにすごく特化した場所なんです。


例えば、沖縄などでは大体安くても3ダイブ10,000円位だと思うのですが、僕がタスマニアで通っていた大学では1回1,000円程で船、スタッフ付きでダイビングができて、これも大きな理由の1つでした。



え!すっごく安いですね。
確かに、奏人さんはすごく海のイメージがあります。

そうなんです。海が本当にすきなんですよ。


しかも、そのダイビングのスタッフの方達も、海や海の生き物を愛していて、この子たちを守るために環境を守りたい!という人が沢山いたり。


タスマニアは僕にとって、常に勉強ができる環境ですね。



他にも叔母がオーストラリアに住んでいることもあったり、タスマニアに住むきっかけはいろんな人からの影響も関係していました。


奏人さん自身のSNSでも環境問題について考えさせられる発信が多い様に感じるのですが、具体的に環境問題を意識し始めるきっかけはありましたか?


自然が好きだったので、環境問題や自然災害に対しての関心は昔から強かったですね。


ですが、具体的にアクションを起こすきっかけになったことが1つあって。


それが、タスマニアへの留学前に当時所属していた部活の監督が誘ってくれた*APSAという環境問題や平和について英語で情報交換する会議でした。


*APSA(アジア太平洋警備業協会):アジア太平洋地域における平和維持、協調発展、国際的安全に寄与することを目指す団体。


インタビューに応えてくれる奏人さん

そのAPSAに行って、環境問題に対し強い意識、熱意を持っている沢山の人達に出会いとてもインスパイアされました。


こんなにも早いスピードで様々な活動に取り組んでいる人達がいるんだ…と衝撃を受け、このAPSAを通して英語や環境に対して学びたいという意識がさらに強くなりました。


でも、正直この意識が変わるまでちゃらんぽらんだったんですよ(笑)


衝撃!今の奏人さんからは全然想像つかないです。


全然ありましたよ!大学の授業中に寝てしまったり、自分の意志もあったつもりだけど、つい周りの意見に流されてしまったりね。


でも、変わるきっかけは何でもいつでもいいと思うんです。


間違いないです…!では、留学前に様々な変わるきっかけがあり、タスマニアに行く前には既にこういうことを学びに行こう!と決めてから行ったのですか?


そうですね…海が好きなので海洋学や南極学などを勉強したいと思っていましたが、そこまで事前に用意はしていなかったです。ダイビングする!とかやりたいことリストは作成していたけど。


ですが、実際に現地に行って海や魚を愛している人たちに出逢い、自分も今まで以上に海を近くに感じて、更に海洋学について学びたいという意識が強くなりました。



それくらい本当にみんなの愛がすごいんですよね。


理由なんてなくて、ただシンプルにクマノミがすきで1日中研究していたり。僕にとって新しい世界でしたね。


なるほど。では「環境問題を守るためにこの活動をする!」というより、海や生物を愛していて「この子たちを守りたい!」と活動していることが環境保護になっているんですね。


そうなんです。


それに、タスマニアには固有種が数多くいて、その固有種を見たり研究するために来ている方もいたり…


とにかく何度も言いますが、魚や海に対して愛がすごい人がタスマニアにはめっちゃいたんですよ。


そこまで自然が身近にあって、海を愛している方たちが沢山いると、タスマニアに住んでいる方たちの環境保護への意識はとても強いのではないでしょうか?


比べものにならない程強いと思います。


僕が考える理由として、日本の特に都心では整備されている道路や綺麗なビルが立ち並ぶ街が多く、なかなか自然が破壊されていくイメージが湧かないんだと思います。



一方タスマニアでは、自然がとても豊かで綺麗で、少しの水の汚れやゴミでも気になります。


その影響もあるのか、道端にゴミが全く落ちていないし、もしゴミが落ちていたとしたら、自分のゴミではなくてもみんな拾います。


後、ゴミの分別もとても厳しくて。例えば、ソースの入れ物もソースを綺麗に洗い流してから捨てます。



あとは、一番違うと言っても過言ではないのがプラスチック製品の少なさです。

ビニール袋をもらう人なんていないし、もしマイバックを忘れても抱えて帰ります。


それから、市場ではステンレスストローなど、消耗品ではなく繰り返し使える商品が大量に売られていますよ。



あ、これ良かったらお土産に持って来ました。

ステンレスストロー!欲しかったんです。嬉しい〜!ありがとうございます。


いえいえ。この様な感じで、エコなことをしているという感覚ではなく日常であり当たり前なんですよね。


さっきも、お昼ごはんを買おうと久しぶりに日本のスーパーに行ったのですが、お惣菜からお肉まで何もかもプラスチックの容器に入っていて、びっくりしました。


思わず、何も買わずにそのままスーパーを出てしまいましたね。



マイバック、マイボトル、ステンレスストロー、竹でできた歯ブラシなど、これらは日本でも徐々に知られつつありますが、タスマニアと比べるとまだまだ意識している人は少ないと思います。


そういえば、もう1つタスマニアでびっくりしたことがあって。


あるスーパーでは¥3000以上商品を買うと、植物や野菜の種をもらえるのですが、これを子供達が喜んでもらいに行くんです。


おぉーー!それは日本ではあまりみない光景ですね。タスマニアの子供たちは種をもらって嬉しいんですか!


本当にすごく喜ぶんです。オーストラリアでは家庭菜園している家庭が多いので、それが関係しているのかも。


小さな頃からこういった環境が身近にあるのは、とてもいいと思いましたね。


なるほど!小さな頃からその様な環境があると、野菜を作る大変さや楽しさがわかって、より感謝してごはんを頂く様になりますね。とても素敵。


そうですよね。そういった普段の生活でも学ぶことが沢山あります。


確かに。タスマニアに住んでいる方にとっての当たり前は私たちにとっては新しい価値観ですよね。奏人さんは現地で具体的にどの様な環境保護の活動をされていますか?


僕は定期的にビーチクリーンならぬ海の中をクリーンナップしています。


宝探し感覚で、友達と海へダイブしてゴミを拾います。




これが結構衝撃で、自転車やパソコンなども見つかったり。



中でもダントツで多いのはビールの瓶!さすがオーストラリアですね(笑)

本当にビールの瓶は多すぎて拾いきれないほど海底に沢山あります。


一見自然が美しく綺麗に見えるタスマニアでも、都会から流れてくる汚染水やゴミなどで汚されていたりするんですよ。


素敵な活動ですね〜!自転車なんて海に捨てる人がいるんですか!衝撃でした。


どの様な形で海に流れてくるかは分からないんですけどね。


あと、少し気持ち悪いと思われるかもしれないんですけど、いつも海に入る時に味を確かめるんですよね。ほんの少しだけ。


奏人さんのInstagramには綺麗な写真が
沢山投稿されています。

すると、やっぱりタスマニアでも港や栄えている中心地になればなるほどオイリーでまずいんですよ。


まさかの海テイスティング!
とは言ってもタスマニアは比べものにならないくらい綺麗ですよね。


それはそうですね。めちゃくちゃ綺麗ですよ。

冒頭にもあるとおり、世界一空気が綺麗と化学的にも証明されているんです。


不純物が全然入っていないので雨水がおいしくてそのまま販売されてたり、星空も想像を絶するくらい綺麗です。



この間なんて、オーロラまで見えたんですよ!こんなに綺麗なものが周りにあると自然に守りたいという気持ちになりますよね。



それに、自然とともに生活するって精神的にもよくて。


朝日とともに起きて朝日を浴びながらメディテーション(瞑想)をし、おなかが減ったら添加物が一切入っていないフレッシュなごはんを食べて、眠たくなったら寝る。


どんなことがあっても最終的にはハッピーな気持ちで1日が終わるんです。



あと、タスマニアの人達って本当にケータイを見ない。一緒にいる時間を大切にしてくれるんですよ。


なので、僕も自然とケータイ、特にSNSを見る回数がとても減りました。


良い…とても羨ましいです。私も最近ケータイを見る回数は減らす様にしていて、減らしてから心が軽くなったというか、やっぱり知らず知らずのうちにSNSなどから、自分にとっていらない情報を沢山目にしてたんだなって感じました。


本当にそう。日本で生活してた時より生きてるって感じがしています。


では、学生を代表して聞きたいことがあります!かなとさんは就活をされましたか?


実は就活したんです。


でも、どっちかというと就職したいというより経験の一環として就活をしていたので、もし自分に合った働きたい場所があればいいな〜位で就活をしていました。


ただ、就活を通して就職する前に直感でもっと他にやるべきことはあるなと思いました。


というのも、人生のほとんどを日本で過ごしてきて、もっと他の国の文化なども知りたいと思ったし、自分が元気な間にもっとできる、するべきことがあると感じたので、就職はしませんでした。



それに、僕は性格上"安定"が好きではなくて人生に常にスリルが欲しい。


何でも人と同じがすごく嫌なんですよね。会社でボスのいいなりになるより、自分で影響力を与えられる人の方がいいなと思います。


就職だけが全てじゃない!


なるほど。確かに、就職だけが全てではないですよね。就職を否定している訳ではなくて、経験した上でどんな人生を選択するのかは、私も自由だと思います。そんな、スリルな人生を選択したかなとさんのこれからのビジョンなどあれば教えて頂きたいです。

挑戦したいことは沢山リストにあります!

これからのビジョンとして、オーストラリアで感じたチル空間や、現在開発中の*サスティナブルな商品(オーガニック製品、コスメなど)を日本の方々へ提供したいなと考えています。

*サスティナブルな商品:環境のことを配慮されて作られた持続可能な商品

おお〜!めっちゃ良いじゃないですか…
是非、日本の方にも最高のチルや商品をシェアして欲しいです。ちなみに、チルってなに?!と思われる方の為に!チルは日本語だと「くつろぐ」「まったり」「落ち着く」が近いと思います。そうですよね…?

そうですね!

ビーチで夕陽を観ながらまったり〜とか、Netflixを観ながらコーヒー飲んでまったり〜とか。そんな感じです。


オーストラリアの人達って、このチル文化が浸透していて、ストレスフリーな人が多く感じるんですよね。


このストレスフリーなチル文化を日本の方にも広めたくて、そういった空間を提供したいと思いました。


本当に素敵ですね…各国のそういった良い習慣はどんどん取り入れて、アップデートしていけばもっと素敵な国になりそうですね。楽しみにしています☺︎


はい!自分自身も楽しみながら、様々な人を巻き込んでいけるように頑張ります。


ちなみに、こういった商品づくりや環境づくりに興味ある方は是非、Instagramから僕に連絡をください!

一緒にやりましょう🤙🏾


では、最後に!何か伝えたいことがあればぜひ、声を大にしてお願いします!


家族や友達、恋人に接するのと同じように地球をもっと愛して欲しい、守ってほしい。


エコな商品を使ってみたり、プラスチックの使用回数を減らしたり、道端にゴミがあったら拾ったり、少しの事でもいい。


それが束になったら、それがおおきい力、助けになる。

自分も気持ちがいいし、かっこいいしね✌🏾


みんなで広げて活動していけば

地球もどんどん笑顔になってくれるはず🤙🏾




instagram


interview&edited by Rina 
photo in tasmania by Kanato
interview photo by Naoto Manago


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